昨日ご来店されたお客様がヤフオクで落札して失敗したお話を聞かせてくれました。

(ここ是非掲載して、皆さんにも気をつけるようにと、ここへの掲載については承諾済です。)



まず、1つめは、

タカハシFC100鏡筒 十数万円で落札。(これ、店の販売価格と変わらないですよ〜。)

ヤフオクの商品説明には、「美品」となっていて、画像は鏡筒外観のみ、鏡筒は真っ白く露光オーバーに撮影されていた。(そのため、キズが全く判らなかった。) レンズの画像は無し。

実際に商品が届いてみると、鏡筒はキズだらけ、レンズは曇ってしまっていてカビだらけだったそうです。

大失敗ですね。

この商品は、運良く、クレームで返品が出来たそうです。良かったですね。

通常ではヤフオクは、ノークレームノーリターンが殆どですので、クレーム付けても突っぱねられることが殆どです。

相手には「悪い」評価をしたそうですが、報復でこちらにも理由も無く「悪い」評価を付けられてしまったそうです。こちらには、全く何も落ち度が無いのに...

商品説明と、実物のギャップがこれでは詐欺ではないかと憤慨していました。もっともですね。

本当に、注意が必要です。


そして2つめ。

タカハシSKY90鏡筒。約20万円で落札。(これも、個人売買とすると、非常に高額です。)

こちらも美品で外観綺麗に撮影されていて、問題無しと判断したそうで、高額で落札。

届いた見たら、星をみたら、片方に流れていて、光軸が盛大にずれている。

この鏡筒は、「原因は何でしょうかね?」と実際に当店に持ってきたので、見てみましたら、

対物レンズがセルの中で斜めになって収まっていました。レンズがセルに噛んでますね。無理すると、レンズが欠けてしまいますね。

レンズの固定リングにカニ目回しを滑らせた跡があったので、前オーナーは一度レンズを分解でもしたのでしょうか。

もちろん、ヤフオクの説明には、そのことは、全く書かれていなかったそうです。

また、ノークレーム・ノーリターンだったそうで、返品は出来なかったようです。

泣き寝入りですね、高い授業料でしたね。

(お客様達から良く聞くのは、ヤフオクは他で売ることが出来ないような品物の処分場だそうですので...)





皆さん、入札を始めると、どうしても熱くなってしまい、価格を競ってしまいます。

もう、品物自体が、どんな状況に有るのかなどは、殆どお構いなしのように...

相手に自分より安い価格で落札されるのが許せなくなってつい高い額で自分が落としてしますのかもしれませんね。

また、どんなモノが届くのかが楽しみで、怪しいものについ入札してしまうのも、人間の心理と言えますね。

大昔、駄菓子屋に「当て袋」ってのが売っていて、10円なのですが、中に何が入っているか判らない袋を選んで引き当てるのです。これに子供ながらに多額のお金を使ってましたが、それと同じですね。実際に入っているものは、所詮は本当にくだらないものばかりなのですが...、しかし、なぜか、楽しくて。後になって、大きな後悔が待っていますけど。

オークションの怖いところです。

よっぽと「これは!」という商品に絞るか、高額になっても大切なお金をドブに捨てられると割り切れる場合以外は、本当に注意が必要なのです。初心者など、安易に手を出すのは、難しいと考えます。入札前に、一度、冷静になって、考えたほうが良いでしょう。

私自身も、2000年台前半にヤフオクで相当量の高額のカメラを落札して購入しました。(購入するだけで、出品して売ることは無かったです。)国産カメラからライカ、ローライなど。200万円位は使ったでしょうか。しかし、いざ落札してみると、大体において、説明に無かったもっとも肝心/重要な部分に瑕疵が有りました。肝心な悪くなっている部分は、大体に於いて隠して出品してあるのです。どうしても修理できそうに無いものは返品しましたが、(その頃は、それでも100%返品は受けてくれましたよ。皆さん、よい出品者達でした。)それ以外は、我慢できる物はそのまま引き取って、自分でカメラ修理業者やメーカーに頼んで、修理やO.H.をしてもらいましたので、後から相当の出費となってしまいました。

現在も、それらの膨大なカメラ類は、殆どが私の手元にあります。今となっては、昔のカメラの価格もだいぶ暴落してしまい、売っても大損なので、売る気にもならず...、まあ、私は、カメラをいじること自体が好きなので、たまに出して触って動かしては楽しんでおります。老後の楽しみですね。それはそれでとても楽しいものですょ。

まあ、大体、説明と画像でダメな部分は半分程度は判るのですが、残りは半分は、イチカバチカですね、あとは、とこまで許せるかでした。

まあ、悪いものやダメな物をヤフオクで処分すること自体は、もともとがリサイクルの精神ですから、全然良いと思うのですが、たとえノークレーム・ノリターンを掲げていても、それがジャンク品とうたっているもの以外では、高額品の場合は、商品の説明に無かった瑕疵はきちんと認めて、返品に応じるべきだと思うのです。

次に、お互いに相手に書く「評価」が問題です。出品者に100%問題が有った商品を落札して、それにクレームをつけて対処してくれなかった場合、当然に評価は「悪い」を付けてその理由を書くべきですが、そうすると、最近では、 その出品者からも何の落ち度の無い落札者にも「悪い」の報復評価が理由も無く付けられてしまうようです。

それを恐れて、殆どの落札者は、泣き寝入りとなりますが出品者への評価は無難な「良い」にしてしまうことになります。それでは、まったく意味が無いですね。被害者続出です。

 出品者の過去の評価は、あまり当てに出来ないでしょう。

過去にも膨大な出品取引数が有るのに(特にリサイクル業者関係等)、この内容で「ナゼ"悪い"い評価が殆ど無いの?」という単純な疑問を持たれた方も多いのではと思います。

どうやら、聞くところによると、その「悪い」評価を削除してしまう裏技が存在するようなのです。

悪い評価が少ないからと言っても単純には、安心できないということですね。

しかし、これは、酷いですね、日本人のやることではないです。

ヤフオクも昔は、マシだったはずなのですが。しかも、昔は、ノークレーム・ノーリターンという"逃げ"に便利な言葉は、殆ど使われていなかったです。殆どの出品者は誠意をもって自己出品の責任に対処していたはずです。いつから、こうなってしまったのでしょうね。

でも、総てが悪いわけではないのですよ。中には、本当に正直に良い物を出品している個人の方々も大勢いますので、そういうものを見分ける目を持てれば良い取引が出来るのではないでしょうか、なかなか難しいですが....。

ノークレーム・ノーリターンを掲げて出品している商品には、本当に、十分に注意する必要があります。

それで高額な入札額になっている物は、通常は、恐ろしくて、手を出す勇気は無いですよね。これは、もう、特攻隊でしょうかね。「天皇陛下バンザーイ!!」と一声上げて、入札するしかないです。

たまに当店に、お客様から、望遠鏡のパーツを探していると言う問い合わせが入ります。通常使用しているぶんには、無くなったり壊れたりはしない不思議な部分のパーツの問い合わせが殆どです、これなどは、たぶん、ヤフオクでリサイクル業者出品の遺品整理の半端な出品物を注意せずに落札してしまったのでしょうね。そのようなパーツは残念ながら殆ど無いです。



なお、当店は、ヤフオク等オークションには出品しておりませんし、オークションからの仕入れも行っておりません。

総ては、個人オーナー様から直接の買取を行って、総てを、当店にて責任もって販売しております。

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春日部店舗 ご案内

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当社のご紹介

当社は中古天体望遠鏡の専門店として、1997年創業。

埼玉県春日部市に本社/営業店舗を置いております。

(月刊誌「天文ガイド」の毎号に広告を掲載しておりますのでご覧ください。)

最近は、望遠鏡関係でもネットオークションでは無責任な取引が横行していると聞きますが、当店はネットオークションでの出品/落札等は一切利用しておりません。自社にて買取/販売していますので、安心してご利用いただけるものと思います。



個人のお客様から大切な機材を直接に買い受けたものを、自社店舗/当Webにて販売しております。



有限会社CAT 代表 箕輪 透  紹介

地元、春日部生まれです。

幼少の頃より星に興味を持ち、高校生になってからは、望遠鏡やパーツの自作、そして星の観望や撮影にのめり込みながらも、望遠鏡の機械的にも興味を持ってしまい手元の既製望遠鏡などの分解/組立/改造等に熱中、それらの経験は今となっては、かなり役立っています。

のちにカメラメーカーにて、技術職を長年従事。(私は営業職人間ではないのです。)

そこでは、内視鏡の対物レンズ部分の組立なども長年従事しました。(クリーニングから鏡胴内への組込、ピント出し、組付け等。) 最小のものでは内径φ1.5mm位の極小サイズの鏡胴に5〜6枚のレンズを間隔環を入れながら組みつけます。このような小さなレンズにも組付け前に総てコバ塗りを丁寧に1つ1つ施していきます。組立ては実体顕微鏡と精密ピンセットを使用して極小のレンズ1枚1枚を完璧にクリーニングしながらの完全手作業で、経験と集中力の要る作業でした。良い製品を生み出すには、相当の努力が必要なのです。

当時は、天体写真撮影に夢中で、1976〜1980年頃、1996〜2,000年頃には天文雑誌のフォトコンテストへの投稿を楽しませていただきました。この頃はフィルムによる長時間の直焦点撮影が流行っていました。「天文ガイド」と「月天」の両誌で最優秀賞をいただいたことも有りました。「天体望遠鏡のすべて」(地人書館)でも望遠鏡レポート記事をお願いされて掲載されてます。(当時高校在校か卒業したての未熟な頃で、他に倣って堅く、また稚拙な文章を書いてしまいました..もっと楽な文を書けばよかったと後悔していますが...。)

また、アメリカの天文誌「SKY & TELESCOPE」誌(1999/4)にも写真が掲載されまして、当誌には日本人の写真掲載は殆ど無いと聞いていたので、本当に嬉しかったですね。 今となってはとても懐かしい思い出となっています。

レンズの取り扱いやクリーニング等の作業は、相応の技術と長年の経験無しではなかなか上手く出来るものではなく、私自身も未だに毎回が勉強の連続ですが、このような長年の経験が、現在の望遠鏡やレンズの取り扱いに大きく役立っているのは、当店の業務においてはとても幸いなことだと思っています。



古物商許可

有限会社CAT

埼玉県公安委員会 431260029638